やさしくない

歳を重ねるにつれて、自分が優しくない人間であることに気づかされる。

なぜこうなってしまったのか、今となってはよくわからない。

優しいつもりではいる。

優しい人だとも思われている。はず。

いつでもニコニコしているし、誰にでも分け隔てなく接してるし、少し嫌いな人間はいても争うほどじゃない。

我ながらわかりやすく「いい人」ではあると思うんだけど、まさにそういうところが「優しくない」気がする。

なぜそう思ってしまうのか、未だによくはわかってない。

世界は愛で溢れてほしいし、愛し愛される人生を望んでいるのに。

満たされなさに満たされている。